亜鉛は人間の体内で働く酵素の成分として大切なミネラルです。体内で働く酵素の200種類以上に亜鉛が関係をしています。

亜鉛はタンパク質や核酸の代謝に関与しています。そのため、亜鉛が不足をすると味覚障害、抜け毛、貧血、胃腸障害、傷の治りが悪いなどの症状が現れます。

亜鉛は不足をしやすい栄養素で、1982年のアメリカでは1〜3%に亜鉛欠乏がみられると報告されています。近年は、インスタント食品やファストフードの摂取、喫煙、飲酒などが原因で亜鉛が不足していることが考えられます。

冷え性で悩む方も亜鉛が不足している可能性があります。

冷え性は血液の流れが悪くなった状態です。血液を全身に運んでいるのが赤血球です。亜鉛が不足をすると貧血になり、貧血によって血液が全身に行きわたりにくくなります。血流が悪いと、とくに手先や足先に冷えを感じるようになります。

血管を丈夫にするためにも、亜鉛が必要です。コラーゲンの生成が低下すると血管がもろくなります。コラーゲンの合成に必要なものが亜鉛とビタミンCです。血管が丈夫になることで、全身の巡りがよくなることが期待できます。

亜鉛が多い食品は、牡蠣、レバー、ごま、カシューナッツなどです。1日の摂取推奨量は成人男性10mg、成人女性8mgです。

ダイエット、ベジタリアン、喫煙、飲酒などは亜鉛の不足を招く可能性があるので気をつけましょう。

無理なダイエットをすると、食事摂取量が減って亜鉛摂取量も減ります。

ベジタリアンの場合、植物性食品で亜鉛が豊富な食品が少ないので、バランスよく食べることが大切になります。また、玄米などの未精製穀物やナッツ類などに含まれるフィチン酸が亜鉛の吸収を阻害します。

喫煙や飲酒習慣があると、アルコールなどの代謝の過程で亜鉛が消費されます。喫煙や飲酒習慣がある方は、亜鉛を少し多めに摂取するとよいでしょう。

亜鉛はクエン酸やビタミンCと一緒に摂取をすると吸収率が高まります。クエン酸は酢や梅干しに多く含まれていて、ビタミンCはレモン、イチゴ、キウイ、パセリ、赤パプリカなどに多く含まれています。